ランサムウェア”WannaCry“への感染予防対策

世界各地で大規模なサイバー攻撃が相次いでいる問題で、ユーロポール(ヨーロッパ警察機関)が、少なくとも150カ国で、20万件以上の被害が出ていることを明らかになりました。また、日本国内でも2件の被害が確認されており、警戒が必要です。
今回の攻撃で使われたのは、データを勝手に暗号化し、解除のために、「身代金」を仮想通貨「ビットコイン」で送金するよう要求する、「ランサムウエア」というウイルスで、イギリスでは、病院のパソコンが感染し、診察や手術ができなくなるなどの被害が出ています。
マイクロソフト社のOS(基本ソフト)、ウィンドウズのアップグレードが不十分だったことが、被害拡大につながったと指摘されています。

中国国内でも、ガソリンスタンドは飲食店でカード払いができないなどの影響が出ており、各企業様も対策を迫られている状況です。

今回は、この「ランサムウエア」に向けた対策をいくつか御紹介したいと思います。
WannaCry(ワナクライ)ランサムウェア(ウィルス)による被害まず、一言でまとめると、「自分のPC(パソコン)や、サーバーに置いた大事なファイルが開けれなくなってしまう」ということです。さらに、ファイル自体が削除されるのではなく、ファイルが暗号化されて開けれなくなります。そして、「身代金300ドルの支払いを要求する表示画面」が出るようです。


このウイルスによる被害は、既に世界で99カ国75,000件以上で見つかっているそうです。個人だけではなく、イギリスやロシアの政府公的機関や、スペインやアメリカなどの大手企業にも被害が出ているそうです。被害に遭う可能性があるパソコンは、WindowsOSを搭載したパソコンです。WindowsPCのどのバージョンが危ないのかというより、基本的にはすべてのバージョンのWindowsPCです。(Windows Vista/7/8.1/10、Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2/2016など)最近主流のWindows10だけでなく、XPやvista、Windows7などもこのウイルスに感染する可能性があります。
■個人対策方法とは?

1、外付けハードディスクに丸ごとデータをバックアップ取っておく、失いたくない大事なデータを外付けハードディスクドライプ(HDD)に定期バックアップを取っておくことです。今、1TB(1テラバイト)から3TBといった、膨大なデータが保存できるハードディスクが、たったの1万円程度で家電量販店やネットなどで購入できます。


2、WindowsアップデートWinwdowsのバージョンや設定によって、アップデートが自動で行われることもあるし、手動でやらないとアップデートできないかもしれません。Windows Update を使用することで、お使いのコンピューターに利用可能な更新プログラムをインストールすることができます。アップデートの手順はこちらをクリック⇒https://www.microsoft.com/ja-jp/safety/pc-security/j_musteps.aspx

 

3、リスクの高いポートを閉じる

PC・ファイルサーバーなどにて現在共有を行っていない場合は、以下の手順にてポートを閉じてください。
下記操作手順になります。
https://www.ez-net.com.cn/WpSwell/closeportjp.txt

① 上記のアドレスにアクセスする。
② アクセス先の文字を全てコピーする。
③ デスクトップ上で右クリックし、新規作成からテキスト ドキュメントを作成する。
④ 作成したドキュメントをダブルクリックし、先程コピーしたものを貼り付けし上書き保存する。
⑤ 作成したテキストファイルの名前の語尾を、「.txt」を「.bat」に変更する。*拡張子変更の確認画面が出るので、OKする。
⑥ 作成したBATデータをダブルクリックし、Enterを押す。*画面が閉じるまで押してください。 このプログラムはWIN7、WIN10、WIN2008、WIN2012のバージョンが対象になります。※本プログラム実行後、ファイル共有ができなくなりますので、ご注意ください。

また、現在PC・ファイルサーバーなとにて共有を行っている場合は、​まずファイヤーウォールを有効にして、パッチをインストールする必要があります。さらに、外付けハードディスクでデータバックアップ取った後ファイル共有を有効にすることを薦め致します。

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